アナリスト分析

大阪府リーグ1部|失点0の首位と、得失点差1で分かれた3位と4位

大阪府リーグ1部の順位表を検算しながら読む。7試合を終えて失点0の首位、勝点も勝敗も同じで得失点差1だけで分かれた3位と4位、勝点5差に密集する中位5チーム。出典と最終取得日つき。

2026.09.24 読了4分 文:pullaway

大阪府リーグ1部の順位表は、いま読むのにちょうどいい状態にある。全12チームが7試合を消化していて、消化試合数の差を気にせず横に並べて比べられるからだ。シーズン途中の順位表は、たいてい試合数がそろっていない。そろっている時期は、実はそれほど長くない。

以下は、Pullawayが掲載している最新の順位表(最終取得 2026-09-29)をもとに読み解いたものだ。掲載にあたっては、各行の勝点が「3×勝+分」と一致するか、得点の合計と失点の合計が一致するか、得失点差の合計がゼロになるかまで機械的に検算している。この表は矛盾なく通っている。

まず表を見る

順位チーム勝点勝分負得点失点差
1ACミドルレンジセカンド196-1-0150+15
2F.C.Lazo Clan165-1-1145+9
3ジャボイフットボールクラブ155-0-22311+12
4HOKOKU FC155-0-22413+11
5DMO113-2-2138+5
6新洋海運F.C.103-1-3107+3
7履正社FC103-1-3710-3
8泉州泉佐野フットボールクラブ82-2-347-3
9ジュエフットボールクラブ61-3-358-3
10マイスターFC51-2-4921-12
11港南FC30-3-4218-16
12ジャラン・ジャラン00-0-7321-18
大阪府リーグ1部 順位表(出典:大阪府サッカー協会 第1種委員会/最終取得 2026-09-29)。全12チームが7試合を消化。

首位は「取る力」ではなく「与えない力」で立っている

首位のACミドルレンジセカンドは、7試合で6勝1分0敗。まだ負けていない。ただ、注目したいのは勝敗ではなく失点の列だ。失点0。7試合を終えて、一度もゴールを割られていない。

一方で得点は15。これはリーグで3番目の数字で、最多はHOKOKU FCの24、次いでジャボイフットボールクラブの23だ。つまり首位は、最も点を取るチームではない。最も点を与えないチームが、首位にいる。

リーグ全体で生まれた得点は129。平均すると1チームあたり約10.8点になる。その中で、失点を1点も喫していないチームが存在すること自体が、この表のいちばん異質な部分だ。

3位と4位を分けたのは、得失点差のわずか1

3位ジャボイフットボールクラブと4位HOKOKU FCは、勝点15、5勝0分2敗。勝敗の内訳まで完全に同じだ。それでも順位は分かれている。分けたのは得失点差で、ジャボイが+12、HOKOKUが+11。その差は1。

得点はHOKOKUの24のほうが1点多く、失点はジャボイの11のほうが2点少ない。守備側の2点が、攻撃側の1点を上回った形になる。順位表で「差」の列を眺めるとき、この1点がどこで生まれたのかを想像すると、見え方が変わってくる。

中位5チームが、勝点5の中にひしめいている

5位から9位までの勝点を並べると、11、10、10、8、6。上と下の差は5点しかない。1試合の勝敗で順位が2つも3つも動く範囲に、5チームが入っている。

しかもこの中の7位履正社FC、8位泉州泉佐野フットボールクラブ、9位ジュエフットボールクラブは、3チームとも得失点差がぴったり−3で並ぶ。勝ち方も負け方も違うはずなのに、差し引きの結果だけが同じ場所に落ち着いている。

下位3チームが、リーグの失点の半分近くを引き受けている

10位マイスターFC、11位港南FC、12位ジャラン・ジャランの失点を合計すると60。リーグ全体の失点129に対して、46.5%にあたる。12チーム中の3チームが、このリーグで生まれた失点のほぼ半分を引き受けている計算になる。

最下位のジャラン・ジャランは7戦全敗、勝点0。得点3に対して失点21。ただ、順位表のこの行は「勝てていない」という事実しか語らない。なぜそうなっているのかは、ピッチの外にある事情も含めて、この表からは読み取れない。Pullawayが順位表に書けるのはここまでで、その先は推測になる。

得点は上に、失点は下に偏っている

得点の多い2チーム、HOKOKU FCの24とジャボイフットボールクラブの23を足すと47。リーグ全体の得点129に対して36.4%になる。12チームのうち2チームで、生まれたゴールの3分の1以上を占めている計算だ。

失点の側も同じことが起きていて、下位3チームにほぼ半分が集まっている。つまりこのリーグでは、点が上位に集まり、失点が下位に集まるという、きれいすぎるくらいの二極化が同時に進んでいる。中位の5チームが勝点5の中にひしめいているのは、その両方からちょうど外れた位置にいるからだとも読める。

ただし、これは7試合時点のスナップショットにすぎない。残りの日程で対戦相手の巡り合わせが変われば、この偏りは動く。順位表は結論ではなく、途中経過だ。

この表を信用してよい理由

リーグ全体を集計すると、勝の合計34と負の合計34が一致し、引き分けの合計は16で偶数になる。総得点129と総失点129も一致し、得失点差の合計はちょうど0になる。どれも、表が正しければ必ず成り立つ関係だ。

Pullawayでは、こうした検算を通らなかった順位表は表示せず、「検証中」と表示するようにしている。数字を出すこと自体が目的ではなく、出した数字が正しいことのほうが大事だからだ。考え方は編集方針・情報源に書いている。

出典

大阪府サッカー協会 第1種委員会の公開資料にもとづく。最終取得は2026-09-29。最新の順位表と日程は、Pullawayのトップページのリーグ一覧から確認できる。なお大阪府リーグ プラチナの順位表は、現在この検算を通らなかったため非表示にしている。

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