週末フットボーラーあるある|日曜朝9時30分にキックオフする人たちの話
日曜朝9時30分キックオフ。Pullawayに掲載中の日程から見えてくる、大阪の社会人サッカーの一週間。金曜の夜から月曜の体まで、週末フットボーラーの実像を書いた。
Pullawayに掲載している大阪の社会人サッカーの日程を眺めていると、キックオフ時刻がきれいにばらけている。朝9時30分、9時45分、10時30分。昼をまたいで11時45分、12時15分、13時、14時。そして平日の18時45分。この数字の並びだけで、週末フットボーラーの生活がだいたい見えてくる。
金曜の夜から、試合はもう始まっている
日曜に試合がある週の金曜は、少しだけ早く帰りたくなる。飲みの誘いを一度は断る。断りきれずに行って、一杯だけのつもりが二杯になり、帰り道で「明日は走れるだろうか」と考える。
土曜のうちにスパイクを出し、ユニフォームを洗い、すね当てがバッグに入っているかを確認する。確認したはずなのに、日曜の朝にもう一度バッグを開ける。この二度見は、たぶん全国共通だ。
そして天気予報を一日に何度も開く。降水確率が40%を超えたあたりから、グループチャットに誰からともなく「明日どうなるんやろ」が流れはじめる。
朝9時30分キックオフという現実
社会人サッカーの会場は、学校のグラウンドや市の運動公園が中心になる。限られた面を複数のカテゴリーで分け合うので、キックオフは朝が多い。9時30分に試合を始めるということは、アップを逆算して8時30分には会場にいるということで、家を出るのは7時台になる。
前日に「早く寝よう」と決めたのに、結局いつもの時間に寝ている。それでも日曜の朝だけは、目覚ましより先に目が覚める。平日に同じことが起きたためしはない。
一方で、平日18時45分キックオフの試合もある。仕事を切り上げて、スーツからユニフォームに着替えて、ナイター照明の下で蹴る。この日のために午前中の予定を前倒しした人が、ピッチに何人もいる。
ピッチに立つまでに済ませること
社会人サッカーでは、プレーする前にやることが多い。ゴールを運ぶ。ラインを引く。コーナーフラッグを立てる。審判を自分たちで出し合うリーグも多く、前の試合の笛を吹いてから自分の試合に出ることもある。
ユニフォームの色がかぶって、どちらがビブスを着るかを主審の前で相談する。背番号と登録名の照合をする。この時間も含めて、週末は長い。
それでも、キックオフの笛が鳴った瞬間に全部どうでもよくなる。ここからの90分は、仕事の肩書きも年齢も関係ない。ボールを持った人がいちばん偉い。
90分が終わってから
終わった直後は、誰もが饒舌になる。決めた人は謙遜し、外した人が一番その話をする。ハーフウェーライン付近で起きた判定の是非について、15分前の出来事なのに全員の記憶が食い違う。
そして次の試合のチームが待っているので、ゴールを片付けて、ラインの後片付けをして、会場を出る。この一連の流れが済んで、ようやく週末が終わる。
月曜の体と、次の週末
月曜の朝、階段を下りるときに気づく。昨日の90分は、間違いなく体に残っている。デスクに座って立ち上がる瞬間に声が出る。同僚に「どうしたんですか」と聞かれて、「サッカーで」と答えると、たいてい少し驚かれる。
火曜あたりで痛みが抜けて、水曜には次の週末の日程を確認している。この一週間のサイクルを、何年も続けている人が大阪だけで195クラブ分いる。
その記録が、どこにも残らないのはもったいない
ここまで書いたことは、やっている人にとっては当たり前の話だ。ただ、当たり前のことほど、どこにも記録されないまま流れていく。何時にキックオフして、誰と戦って、何対何だったのか。その一行が残っているかどうかで、同じ週末の意味は変わる。
Pullawayは、大阪の11リーグ・195クラブの日程と結果を一か所にまとめている。自分のチームの次の試合は、試合日程・結果から確認できる。順位表は各リーグのページに、出典と最終取得日を添えて掲載している。
PULLAWAY